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トピックス&ニュース

黒崎社長の「一年分のボヤキ」

今年も貴重な一年が終わろうとしています。一年はあっという間なのに振り返れば様々なことがありました。

 

2月初めには岐阜での、日本獣医師会:獣医学術学会年次大会での農林水産省が企画応援する市民公開シンポジウム「食の安全を守る農場管理獣医師」に酪農分野の獣医師としてシンポジストをやりました。大きな声では言えませんが、食の安全とは一番遠いところにいる自分にはとても大変なシンポジウムでした。本来、断るべきものでしたが、当初は「プロダクションメディシンについて話せばよい」という企画担当のあかばね動物クリニックの伊藤貢先生に頼まれ、(伊藤先生に頼まれるとNoとは言えず)引き受けました。

ところが農林水産省の意向から、もっと消費者に関心が得られるようにと勝手にシンポジウムの内容を「食の安全・・」に変えられてしまいました。すでに拒否できる時間がなく、やむなく檀上にたちました。これほど「やばい」発表は最近記憶にありません。

それでもその後、あかばね動物クリニックの鈴木先生と、仕掛けた張本人の伊藤先生が愛知県の渥美半島突端の民宿に招いてくれて、豪華な海鮮料理をごちそうしてくれました。また鈴木先生の改造後の住居で久しぶりに奥さんに会いました。鈴木先生はいつものことですが、奥さんがいるところではほとんどしゃべりません。いやしゃべられないようです。きっと家で十分しゃべられないので、そとでは呼吸するのも忘れてしゃべるのでしょう。家の中では小さく見えます。彼はゴルフのスイングでボールを打つ寸前まで何かしゃべっています。

 

3月には、東日本大震災がありました。あの津波の映像は一生忘れることがないでしょう。私はちょうどその時にカナダの奥深くレッドディアーという町で行われていたWestern Canadian Dairy Seminarに参加していました。ホテルで津波の映像を見たときは体が硬直するような感じでした。誰もが現実のものとは思えない映像だったと思います。

過去にも、北海道東方沖の大地震のときは、アメリカで研修中でした。知り合いの獣医師がニュースで北海道が大変だと教えられました。阪神大震災の時もちょうどアメリカから到着して、何もわからずにホテルに入ってその燃え上がる映像を見ました。そんなに外国に行っているわけではないのですが、なぜかそういうタイミングになるのがちょっと怖い感じがします。

カナダからの帰りの飛行機ではアルバータ大学の大場先生といっしょでした。空港でお酒を飲みながら講義をしてくれましたが、その酒量の多さにはびっくりしました。そして飛行機でひとしきり爆睡したあとまた仕事をしていました。さすがにタフガイです。

 

4月に晴れて、新人2人が入ってきました。まったくキャラの違うふたりです。一人は帯広畜産大学、一人は東京農工大学卒業です。

二人ともあっという間に車を壊しました。そのたびに私はおこります。誰も彼らを叱る人間がいません。社長だから仕方がないのかもしれませんが、人を叱りたくて叱る人間はいません。叱るほうだっていやなのにいつもこれは私の役割です。叱るときに叱らずその後、車の事故で障害者になったり、加害者になったり、死んだりしたりしたときに私自身後悔したくありません。彼らの両親から預かった大事な身を私が叱ることで少しでもリスクが減るのならそれでいいと思っています。その辺がわかっているのかいないのか・・・当社は常に車の事故と向き合わなければなりません。

カナダから帰ってすぐ4月には、Tom Tylutkiを呼んでAMTS (Agricultural Modeling and Training Systems)の勉強会を鈴木先生とともに企画し、東京で行いました。参加者にAMTSの試供版を前もってインストールするだけでも大変でした。それでもTomはこの福島原発騒ぎの中よく来てくれました。Tomの奥さんは最後の最後まで「本当に日本に行くのか」聞いてきたそうです。Tomさんありがとうございました。

ただ、多くの人がそのセミナーで飼料設計プログラムとしてAMTSを採用しましたが、私は現在主にNDS (Nutritional Dynamic System) を利用するほうに向かってしまいました。Tomさんごめんなさい。新しいバイオロジーと新たなプログラムに挑戦するのは、この年でいささか大変です。CPM Dairyのままでもいいのかもしれませんが、やはり[Nothing Challenge Nothing Gain] です。

 

5月は仕事の合間を割いて、母親と妻そして妹夫婦らとともに、親鸞聖人の「750回大遠忌法要」に檀家として参加してきました。西本願寺での荘厳な遠忌法要でした。仏教の教えが少しずつ身に応える年になったような感じです。

この5月には、臨床獣医という雑誌の5月号に「乳牛の低カルシウム血症に迫る」という特集に「飼養管理による予防法 -その潮流―」を寄稿しました。3月から4月にかけての日曜日午前中の時間は、ほとんどこの論文を書くためにあてていました。

 

6月は晴れて、顧客であるIさん、Iさん、Fさんらと恒例の3泊4日のゴルフツアーに行きました。初日が1R2日目が2R3日目も2R、4日目が1Rという激しいツアーでした。まるで修行僧顔負けのハードなツアーでした。

 

7月には長く当社で活躍してくれた阿部獣医師が、故郷の山口県にいるお母さんの近くにということで退職いたしました。彼の退職記念講演とお別れ会を大々的に行いました。たくさんの農家のかたが集まってくれました。彼は当社の診療体制の礎を作ってくれました。この場でもお礼を言いたいと思います。

 

9月は北海道獣医師会産業動物獣医学会にて「乳房炎における農場培養(On Farm Culture)の有効性と課題について」を発表しました。この間に、ウイリアムマイナーへ2つの原稿を送りました。

 

10月は、酪農大学でゼノアック全国セミナーとして「乳熱の予防」を講演させてもらいました。その夜は講習参加者とともに田口先生とも久しぶりにおなか一杯お酒を酌み交わしました。その夜は壱岐に行った阿部獣医師も翌日の酪農大学での授業のために来札していて、途中から合流して盛り上がりました。彼は週一で壱岐から札幌まで通っているそうです。

 

11月は北海道酪農セミナーがありました。総勢400名ほどが参加されました。1日目の最初のセッションと2日目の最終セッションの2つを講演し、コーディネーターを1セッション受け持ちました。盛況なセミナーでしたが、私は疲れに疲れました。でもこういう私としては神経をすり減らす(本当です)出張をしていても、事務所の人間は皆、私が遊んで歩いているようにしか考えていないようで悲しいです。せめてご苦労さんと声をかけてほしいです。

同月には東京でのウイリアムマイナーとして最後のセミナーに参加してきました。30数名の参加者はかなり少なく残念な気持ちでいっぱいでした。マイナーのセミナーは終わったのですが伊藤先生はまだまだやる気のようで、早くも来年のセミナーの計画を持っています。夜中に突然電話がきて、北海道では黒崎がそのセミナーのホストをやれと命令されました。疲れます。

 

12月は先週、兵庫県酪連のセミナーに呼ばれてこれも断ることができず、行ってまいりました。それでも地元の元気のある酪農家に会って別の元気ももらってきました。特に・・UさんとIさんの爆笑酪農漫才は、疲れるほど笑いました。(漫才と言っているのは、周りの人だけで本人同士は普通の会話のつもりらしいです)また、しばらくぶりにリーゼントに近い髪形をした方にも会いました。やり手のKさん本当にお世話になりました。

これで、今年もやっと越せるかと思いますが、この間に延ばしに延ばしていた飲み会が年末まで目白押しで(とりあえず明日からの3連荘に備えます)、今度は肝臓との勝負になりそうです。1225日は、妻と私の共通の誕生日です。もうプレゼントをやったりもらったりすることはないのですが、いまだ愛し合っていると信じている自分がいます。先日、「愛してるよ」と勇気を持って伝えたのに明確な返事がいまだありません・・・。今回の兵庫県への出張が2泊3日でとんぼ返りというと、なぜか不満そうな顔をしたのが気になります。

最近妻はカップラーメンの1.5倍入りを食べています。それでも私には毎晩リンゴをむいてくれており、健康への気遣いをありがたく思っています。

もっとも私を憂鬱にしているのは、当社恒例の仮装忘年会があることです。しかも、今年は「男は女装すること」という課題がでています。私は絶対にやりたくありません。病み付きになったら大変です。

今年もあっという間に過ぎた感じですが、振り返ればいろいろなことがあったようです。

そうこうしているうちにまた1台車が大破しました。今回は相手が8:2で悪いのだそうで、双方体は大丈夫とはいえ、当社の獣医から電話が入るときに良いニュースは絶対にありません。車両修理工場のSさんには感謝されているはずです。

 

こんなことで長生きできるかどうかわかりませんが、来年に向かって自分なりに強く生き抜くつもりです。お世話になった酪農家のみなさんや関係機関のみなさん本当にありがとうございました。(遺言ではありません)

来年もよろしくお願いします。

書いた人:thms(20111219)