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繁殖管理セミナー:質問への回答②

Q6:授精回数が増える事で、子宮内の環境が悪くなり受胎しにくくなる事はありませんか?

授精の過程で子宮炎になるのではなく、潜在的な子宮炎により受胎率が悪くなり授精回数が増えるケースがほとんどだと思われます。しかし不衛生な授精器具を使用して、消毒や綺麗に拭かずに授精を行えば、子宮の環境は悪くなると考えられます。

排卵してない牛に連続授精を行い受胎率が上がる結果はありますが、下がるケースは今の所ないです。

 

Q7:NPB(ネガティブ・プロテイン・バランス)によるナックルはあるのでしょうか?

あると思います。難産や過大児牽引など神経麻痺発生要因がなく、分娩後のケトージズなどで急速に錯綜したような牛にナックルが発生することがあります。他の要因ももちろん考慮しなければなりませんが、そうした場合、NPBによる筋肉繊維からのアミノ酸(Labile Protein Reserve)の流出が、筋肉繊維の脆弱化を招き、寝起きに負荷のかかりやすい大腿筋や腓腹筋などの弛緩・下垂・断裂などを引き起こしやすくなり、結果としてナックルになるものと考えられます。

  

Q8:AI後、受胎を安定させる薬があったかとおもいますが、そのメリット、デメリット、使い方、コストなどを知りたい。 

hCGのことだと思います。hCGには授精後5〜8日目でhCGを打つことで、その時点で卵巣に存在する卵胞を黄体化させる作用があります。黄体が増えることで、黄体の形成が弱いことによる不受胎を防ぐ目的です。通常の人工授精のあとや、受精卵移植の時に注射されることがあるようですが、これがどれほど受胎にいい影響があるかは不明です。私は特にお勧めはしていません。また、hCGはステロイドホルモンなので何回も注射すると抗体が作られてしまい、注射が効かなくなります。よって、1乳期に1回までなどと使用回数に制限を設けてい流ようです。実際のところ何回まで注射できるかは私は知りません。

 

Q9:優良農家の繁殖成績とは?

妊娠率25%以上、群平均搾乳日数が一年を通して160日台

  

Q10:初回AIは牛の状態が悪くても、プログラムなどで無理にでもAIしたほうが良いですか?それとも一回飛ばしたほうが良いですか。

基本的に、状態の悪い牛にはお勧めしません。状態が悪い牛ならばその前の問題(周産期〜ピークにかけての飼養管理)に注視します。

書いた人:thms(20170426)