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一般診療

 畜産業界でも予防医学がもてはやされる昨今ですが、やはりさしあたっては病気になった動物を治療しいち早く現場復帰させることが先決です。

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治療と予防は別物のように言われがちですが、両者は「表裏一体」です。
通常、我々が遭遇する疾病はその牛群に潜在する問題の「氷山の一角」として出てくることが多いものです。
なぜなら同じ農場のほとんどの家畜は、同じ人間、同じエサ、同じ環境で飼養管理をされているわけですから、通常その個体だけの問題である場合の方が少ないわけです。
 
経験を重ね、また意識的に訓練することによって1頭の病牛から非常に多くの情報が得られるようになります。それはまさに「1本の木を見て森の全体像を知る」ということであり、消防士が「燃え盛る目の前の炎を消火しつつ、火元に迫ってゆく」という作業と同じわけです。
  
また個体診療によって、その農場で起こっている病気を「数」だけではなく「質」としても知ることができるわけです。これは現場に立ち会った者にしか分からない感覚で、いわば獣医師の専売特許であると思っています。
 
また、ひとつの目標に向かって農家さんとタッグを組んで取り組もうとするとき、その苦しかった状況をお互いが共有できているというのは大事なことです。
 
 
 

 

書いた人:thms(20101202)

ミルカー点検

ミルカーの正常作動は効率的な搾乳、牛の乳頭の健康、乳房炎防除などにおいて重要なポイントです。とくに乳房炎防除という観点からミルカー作動検査をおこなうことがわれわれ獣医師が点検をおこなうメリットだと考えています。

ミルカー点検は搾乳時間外におこなう"静的検査"と搾乳時におこなう"動的検査"にわかれます。

静的検査 : 主にポンプの能力、レギュレーター(調圧機)作動検査、パルセーター作動検査、配管の真空漏れ検査の4つについて調べます。

動的検査 : クロー内圧測定、ミルクライン内圧とクロー内圧との差の測定、パルセーター作動検査をしらべます。

 

・レシーバージャー上にAFMをとりつけレギュレーター作動検査をおこなっているところ

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・点検結果を用紙に書き込みます

分析チャート.png

 

・異常があれば分解清掃して再試験。たいがいこれで何とかなることが多いです。

レギュレーター分解.jpg

 

・パルセーター点検

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・異常な波形をしめすパルセーター。下が正常な波形図。この場合、前後式のパルセーターの電極の挿し間違いにより前後が逆に動いていたのと、後のパルセーターの作動に異常があり、ライナーゴムが完全に閉じきらない状態で搾乳されていたと思われる。

異常な波形パルセーター1.jpg

正常な波形パルセ-ター1.jpg

 

・まれに部品の交換が必要ですが、分解清掃すると多くの場合正常作動になります。このパルセーターはひどく汚れていたのでキレイにし、また電磁弁にも異常があったので交換しました。

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・搾乳時のクロー内圧とパルセーターの作動検査クロー内圧に異常な変動が見られました。この場合レギュレーターのダイヤフラムがへたっており、交換することで正常な作動に戻りました。

異常な波形クロー内圧1.jpg

 

 

 

書いた人:thms(20101105)

第四胃変位手術

 当社では立位右膁部切開大網固定法という術式でおこないます。

つまり「牛を立たせたまま」「右側の肋骨の後の三角形に凹んだところを切開」「四胃ではなく四胃に付着している大網という脂肪組織を縫合固定」するという意味です。

手術時間は切開~縫合終了まで慣れた人でで20分くらいです。

 

・まずは牛の捕定。頭部さえ繋げばOK。

捕定.jpgのサムネール画像

・第13胸椎と第1腰椎間か第1と第2腰椎間のどちらかで脊椎硬膜外麻酔をおこないます。背骨の中の神経と脊髄の外領域(硬膜外)に麻酔液を注入する方法です。針先が硬膜外にある靭帯を切った微妙な感覚を見逃さないように慎重におこないます。深くし刺入し過ぎると脊椎神経を傷つけ、悪くすると半身不随になってしまいます。2%キシラジン0.6~0.8ml、2%キシロカイン5mlの混合液を3~5秒で注入します。

これで切開部位のみに麻酔をかけることができます。

硬膜外麻酔.jpg

 

・剃毛、消毒をします。

 

 

・手術器具です。オートクレーブで滅菌してます。青いのは滅菌直検手袋、バイアルインジェクターはバイアルに刺入する方を刺して四胃内のガスを抜くのに使います。

手術セット.jpg

 

・覆い布をつけて(ボンドで接着)、切皮します。切開の長さは牛の痩太によりますが、大体15~25cmです。

切皮.jpg

 

・腹腔内の臓器を触診し(肝、腎、子宮、一胃など)、ついで四胃のガスを抜きます。バイアルインジェクターのバイアル刺入針を四胃の頂点に若干角度をつけて刺入します。ガス抜きはブロアーを用いても良いし、自然に抜けるのを待っても良いです。

ガス抜き.jpg

 

・四胃のガスが抜けたら大網を手繰り寄せ、術創に出します。大網の支持組織まで固定用糸を縫いまわし、これを術創の上下部2点に縫い付けます。

大網露出.jpg

 

・あとは閉腹縫合して終わりです。

縫合後1.jpg

書いた人:thms(20101104)

ベディングカルチャー

ベディングカルチャーは牛舎ベッドの敷き料中にふくまれる細菌の種類と数を調査します。細菌学的衛生度の高い敷き料管理は環境性乳房炎マネージメントの重要なポイントとなります。

 

1.まず敷き料サンプルを1g計測します。

図1.jpg

 

2.計測したサンプルを滅菌蒸留水で10万倍に希釈します。

図2.jpg

 

3.10万倍希釈したサンプル溶液から10mlを別の容器にいれ、そこに90mlの滅菌蒸留水をいれて100万倍希釈のサンプル溶液もつくり、それぞれから10μlをとり、血液寒天培地とマッコンキー培地に塗布、培養します。血液寒天培地はほとんど全ての細菌が生育する培地で、マッコンキーは大腸菌群の選択培地です。

図3.jpg

 

4.培養結果です。

上から1万倍、10万倍、100万倍希釈した培地です。右側が無処理のおが屑のもので、左側が消石灰を1立米あたり12.5kgいれたおが屑のものです。消石灰をいれたものは1万倍でわずかに細菌の発育がありますが非常に少量です。消石灰によって殺菌された結果です。 注:消石灰で殺菌したおが屑はその後1~2日で再びもとの細菌数に戻ってしまうので効果は持続しません。右側の無処理のおが屑はどの倍率でも非常に多くの細菌が発育しています。大腸菌群は敷き料1g中に100万ヶ以上になると乳房炎感染のリスクが高くなるといわれています。

図5.jpg  

当社でおこなった過去の調査では、同じおが屑でも製品の処理の仕方によって含まれる細菌の種類と量に違いがあり、つまり同じおが屑でもベッドでの使い方に一工夫が必要な場合があるということです。また他の敷き料でもそれぞれ最初に含まれる細菌の種類と量や、その後培養しやすい細菌の種類にも違いがあるようです。

書いた人:thms(20101028)

事業のご案内

このページでは、当社の事業内容(診療内容、事例など)について、随時更新していきます。

書いた人:thms(20100623)

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