当社の診療車です。一人一台専用の車が配備されており、どんな天候でも急患に対応できるようにSUVが主です。また、会社設立当初から診療車はこのように牛柄にペイントされ、当社のトレードマークにもなっています。
当社では第四胃変位整復などの手術も含めすべての診療を農場内で行うため、折りたためる手術器具台や経口投与器など多種多様な道具を積んでいます。
主に使用する道具は、診療・治療セット(内科診断用・蹄病用・手術用・難産用の4つがあります)、繁殖検診で使用する携帯型の超音波装置(写真3)、
現場ですぐ血液検査が可能な装置i-STATを積んでいます。(写真4)このi-STATはイオン化カルシウム濃度・ヘマトクリット値(貧血・脱水などの診断)・BE(子牛のアシドーシスなどの診断)を始めとする主だった牛の血液異常の診断を2分程度で行えるため現場での誤診を防ぐほか、点滴による正確な補正を行えるため非常に便利です。とても高価な機器ですが、当社では現場に持ち出せるよう6台所持しています。
その他にも、診断用の超音波装置(写真5)や骨折の診断などに使うレントゲン装置(写真6)も所持しており、状況に応じて現場で使用します。これらの装置はi-STATのように頻繁に使用するわけではありませんが、これらの使用によって確定診断が難しい症例や(写真7)骨折の中でも触診で診断が難しい症例(写真8)の補助として大変心強いアイテムです。