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SERVICE獣医部門

飼料マネジメント

牛が食べるエサの善し悪しは、乳生産だけではなく繁殖や疾病にも大きく影響をおよぼします。農場の生産性を包括的にマネジメントする場合、この「飼料マネジメント」をやらずしては何もできません。

 

飼料マネジメントは

① 使用する飼料を選びその特性を知る

いくつもの飼料の嗜好性、消化性、栄養価、価格等を評価してその特性を活かした利用

 

② 飼料設計

選んだ飼料をどのような割合で組み合わせることで、その農場の生産性(乳生産・繁殖・健康)を安全に最大化することができるかを、飼料設計ソフトをもちいて試算。THMSではNDS(RUMEN社)を使用しています。

 

③(TMR)製造が正しくおこなわれているか

正確な計量とミキシング。特に高水分の飼料を使用する場合は水分変動に要注意

 

④ 給餌

正しいタイミングで給餌され、エサはつねに採食できるようになっているか

 

⑤ 採食

牛の採食行動にエラーが起きていないか(固め食い・選び食い等)。

 

⑥ 評価

農場の生産性(乳生産・繁殖・健康)は思った通りにコントロールできているか。もしできていないなら上の①~⑤のどこにどのような問題があるのか?

という6段階で考えます。

 

また、飼料マネジメントに付随する管理として、

a. 群の採食量を最大化し、SARAリスクを最小化するような牛の行動マネジメント
b. 最大乳量を生産できるような牛群平均搾乳日数と産次構成の繁殖マネジメント
c. 三大疾病マネジメント(周産期・運動器・乳房炎)

も同時におこなうことで、農場の生産性は最大化されるでしょう。

 

(写真1)飼料の選択と特性の評価

 

(写真2)飼料設計ソフトNDSのメイン画面 沢山の指標を検討して設計をおこなう

 

(写真3)製造。ミキサーの計量器のチェック。既定の重さをミキサーに乗せてチェックする

 

(写真4)牛の採食意欲が高いタイミングはいつなのかを理解して給餌をおこなう

 

(写真5)採食行動のエラー(固め食い、選び食い)は起きていないかをチェック

 

(写真6)農場の生産・健康管理をデータで評価


 

糞の状態をみるのも重要

 

 

株式会社トータルハードマネージメントサービス